ブログ

M&Aの買手と売手とは?

事業承継・M&A580_380

今日は、M&Aの買手と売手などについてお話したいと思います。

1.M&Aとは

その前に、基礎的なところで、
事業承継には、大きくわけて①経営者交代、②M&Aの2つがあります。

M&Aは、Mergers and Aquisitions の略称です。
Mergersは、複数の企業が一つになる「合併」の意味で、
Aquisitionsは、企業など組織の「買収」の意味です。

M&Aというと、小説からドラマ化、映画化された「ハゲタカ」の様な
投資ファンドによる乗っ取りのイメージが強いですが、経営資源を即座に
調達できる、現代の経営においては不可欠な手段です。

M&Aでは、売手と買手がいます。経営者交代がスムーズに行く会社は
良いのですが、事情があって、後継者が見つからない。でも、これまで
苦労して作り上げた会社を、ここで終わらせたくない。そういったときに、
外部に会社を引き継いでもらいたい、という売手が出てきます。

一方、事業領域を拡大させたい、でも、一からやっていては時間もかかり、
社内にリソースがない、そういったときに、外部の企業にそれを求める、
という買手が出てきます。

2.売手と買手

ここであなたに質問です。
買手と売手の割合はどのくらいと思いますか?

2015年の中小企業の経営者の年齢分布をみると、66歳が最も多く、
今後5年間で70歳を超える経営者が30万人以上になると予想されており、
なんとその6割が、後継者が未定と予想されています。

これだけみると、売手の割合が多いと思われますが、調査では
おおよそ 買手が80%、売手が20% となっています。

中小企業を対象とするスモールM&Aでは、買手としては、

例えば、

大企業
 土木建設会社   → ドローン会社を買いたい

中小企業
 新商品開発会社  → リノベーション、ビルメンテ会社を買いたい

投資家       → ストック型ビジネスとして
            コインランドリー、ビルメンテ会社を買いたい

また、買手の人気物件としては、パン屋があります。
立地やノウハウが必要なのですが、なかなか売りに出ないようです。

事務所の近くにも、昔から家族でやっている町のパン屋があります。
小さいながら、商品開発に熱心で、クロワッサンだけでも、プレーン、チョコ、
モカ、塩バジル、黒糖と5種類もあります。そして、値段が良心的。

以前は、著名な多店舗展開しているパン屋から買っていましたが、都市計画で
閉店して、今は、町のパン屋で買っていて、色々なパンを楽しんでいます。
そこの店主は、50代とおぼしきなため、まだまだ続きそうです。
おっと、コーヒーブレイクが長くなりましたね。

3.会社の価値とは?

さて、M&Aする時の会社の価値はどうやって出すのでしょうか?

算出方法はいろいろありますが、その内のひとつに年買法があります。

これは、過去数年の平均経常利益をベースとして算出する方法です。
例えば、ある会社が過去平均で1千万円の利益を上げていて、
今後5年間は同様の利益が見込めるといった場合、1千万円×5年という計算に基づいて、
その会社の経営権の価値は5千万円であるというように考える方法です。

M&Aには、3~5年の会社の価値を考えます。
これは、リスクと利益率で色々な商材を元にした考えからです。

商材をリスクの低い方から並べて、その商材の回収期間と利益率は

リスク低い

国債    100年   0.1%

土地    20~30年 3%

マンション 10~20年 10%

新規事業  3年    33%

リスク高い

M&Aの位置づけを、マンションと新規事業の間(2年~8年)と考え、
会社の価値の算出として3~5年としています。

4.社員はどうか?

会社の社員にとってM&Aは、先がみえず不安となります。
M&Aしたいと思う魅力的な会社には、その会社を支えてきた特殊資産となる
社員がいるはずです。アプローチのやり方によっては、社員を離職で失ってしまう
リスクがあります。このため、M&Aの実行には 買収される会社の社員に手厚い
配慮をして、有能な社員を社内に留める努力が必要となります。

そういったことが判っているため、一般的に買手の姿勢は好意的です。

5.売れるようにするためには?

1)社長が直接M&Aにかかわらない
  →経営に注力して、経営に影響を与えないようにする

2)決算書の社長の私費を明確にする
  →実質の利益を明確にして、会社の価値の算出をおこなう

3)売上状況の説明
  →会社の価値を正しく算出するために、売上や利益の状況を説明するのは
   とても重要です。

6.その他(QA)

Q:赤字でも売れるか?
  →売上や利益の状況説明が重要と話しましたが、特に赤字の場合には、
   なぜ赤字になっているのか?の理由を説明するのは、当然のことです。

   窮境原因を解決するために、経営改善計画を立案して実行すれば良いのです。

Q:債務超過でも売れるか?
  →M&Aで資金を調達して、経営改善に繋げることが可能です。

Q:社員や取引先に話すタイミングは?
  →契約後にしてください。契約前に話してしまうと、不安が先立ってしまいます。
   M&A後のきちんとした計画を立案して、実行力のある計画を説明することで、
   社員や取引先に安心感を与え、M&Aがスムーズに進みます。

関連記事

ページ上部へ戻る