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経営力の把握と分析(1) 安全性とは?

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1)経営力の把握と分析

 これから5回にわたり、自社の経営力の分析についてお話していきます。

 経営力を分析するときに、①安全性、②収益性、③循環性、④成長性、⑤創造性の5つの領域で分析を行います。

 ①安全性
  人間に例えると「骨格」
  財務構造上の安全性と、人的な安全性を表します。
 ②収益性
  人間に例えると「筋肉j
  投下資本に対する収益力を表します。
 ③循環性
  人間に例えると「血液」
  資金循環の善し悪し表します。
 ④成長性
  人間に例えると「活力」
  時系列的にみた企業の成長性を表します。
 ⑤創造性
  人間に例えると「頭脳」
  企業活力を生み出す組織の創造性を表します。

 更に、これらの5つの領域で、それぞれ3つの項目で評価を行います。
 従って、15個の項目で評価を行うことになります。

 体系的に見ると以下の様になります。

【経営力分析の体系】

5領域       3項目

①安全性      ①-1 自己資本比率
          ①-2 流動比率
          ①-3 従業員定着率

②収益性      ②-1 損益分岐点比率
          ②-2 売上高経常利益率
          ②-3 総資本経常利益率

③循環性      ③-1 買入債務回転期間 対 売上債権回転期間
          ③-2 投資回収年月
          ③-3 総資本回転率

④成長性      ④-1 過去3カ年売上高増加率
          ④-2 過去3カ年限界利益増加率
          ④-3 過去3カ年自己資本増加率

⑤創造性      ⑤-1 限界利益労働生産性
          ⑤-2 一人当たり人件費
          ⑤-3 限界利益労働分配率

2)①安全性 とは

 それでは、初めに①安全性について見ていきましょう。

 安全性は、人に例えると「骨格」にあたりました。
 これを、資産と負債のバランスの財務資本と、人的資本の2つの面から見ていきます。
 
 財務資本 → ①-1 自己資本比率
        ①-2 流動比率

 人的資本 → ①-3 従業員定着率

3)①-1 自己資本比率 とは

 総資本に占める自己資本の割合です。他人資本(流動負債、固定負債)は、返済しなければならないため、返済をしなくても良い自己資本(純資産)が大きいほど安全性が高まります。
 一般的には、30%が目安。50%以上あれば優良です。

           自己資本
 自己資本比率 = ------ × 100(%)
           総資本

4)①-2 流動比率 とは

 短期的な支払能力です。短期で支払うべき流動負債を、短期的な支払能力となる流動資産で、どの程度まかなっているかを評価します。
 一般的には、130%です。

         流動資産
 流動比率 = ------ × 100(%)
         流動負債

 流動資産:1年以内に現金化
 流動負債:1年以内に支払期限

5)①-3 従業員定着率

 従業員の定着率が高いほど、社内に技術やノウハウの蓄積が行われ、社会に対する信頼度も高くなり、それが生産性の向上に繋がります。

 目安は90%以上です。定着には従業員の将来性を考えて、スキルアップをサポートすることが大事だと私は思います。

               期中離職者数
 従業員定着率 = (1 - ------ ) × 100(%)
               平均従業員数

 (期中離職者数/平均従業員数)は、離職率と呼ばれるものです。

 以上が、経営力の分析の①安全性になります。

 次回は、経営力の分析で、最も大事な②収益性についてお話します。

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