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10.172025
保証に縛られない経営へ。いま踏み出すチャンスです

「保証に縛られない経営へ。いま踏み出すチャンスです」
こんにちは!
資金調達サポートを行っている経済産業大臣認定の支援機関の西塔(さいとう)です。
経営者の皆さん、「社長が連帯保証をつけなければ借りられない」と言われたことはありませんか?
実は今、その“常識”が大きく変わり始めています。金融庁や中小企業庁の後押しで、保証を外しやすくする制度が整い、金融機関にも説明責任が課されるようになりました。
日本政策金融公庫や信用保証協会の制度を活用すれば、中小企業でも「保証なし」で融資を受けられる可能性が広がっています。今回は、その仕組みと進め方をわかりやすくお伝えします。
1.経営者保証を外すことをあきらめてはいけない
「うちみたいな小さい会社には関係ない」「保証を外してほしいなんて言ったら、金融機関に嫌われそうだ」──。
こうした声をよく耳にしますが、実際にはこれらは誤解です。
金融機関から積極的に提案されることはほとんどありません。だからこそ、経営者の側から声をあげることが大切です。
条件さえ整えば、中小企業でも保証解除は十分に可能です。
自ら行動を起こすか、専門家に相談することで、「保証の重荷」から一歩ずつ解放される道が開けます。
小さな一歩を踏み出すことが、将来の大きな安心につながるのです。
2.「外せる会社」の条件とは
保証を外せるかどうかは、会社の“規模”よりも“経営の健全さ”で判断されます。
たとえば、次のような点がポイントになります。
- 会社と経営者個人のお金を分けて管理している
- 毎年、黒字決算を続けて自己資本を蓄えている
- 月次試算表や資金繰り表を作成し、定期的に金融機関へ報告している
こうした基本的な経営管理ができていると、「保証がなくても大丈夫」と金融機関から評価されやすくなります。
つまり、経営の“見える化”が信頼を生むということです。
3.経営者保証を外すメリット
経営者保証を外すことで得られるメリットは計り知れません。
まず、自宅や個人資産を失うリスクが減り、精神的なプレッシャーが軽くなります。
さらに、事業承継がスムーズに進み、次世代へのバトンタッチが安心して行えるようになります。
また、新しい融資を受ける際にも、保証解除の実績がある企業は金融機関との関係がより健全で、信頼度も高まります。
結果として、経営判断の自由度が広がり、将来への挑戦もしやすくなるのです。
経営者にとって“保証を外す”ことは、単なる制度利用ではなく「経営の自由を取り戻す一歩」と言えるでしょう。
4.中小企業でも可能な保証解除の進め方
保証解除を実現するには、制度の知識だけでなく、金融機関との信頼関係づくりが欠かせません。
たとえば、次のような積み重ねが重要です。
- 資料を先回りして丁寧に提出する
- 経営の見通しや課題を正直に伝える
- 定期的な報告を欠かさない
これらを継続することで、「保証を外しても大丈夫だ」という評価が得られます。
保証解除は決して大企業だけの話ではなく、年商数億円規模の中小企業でも十分に可能です。
まずは自社が対象になり得るかを確認し、経営者保証解除に詳しい専門家に相談してみてください。
制度や交渉のポイントを熟知した専門家なら、自社に合った具体的な進め方を示してくれます。
「保証を外す」という一歩が、経営の未来をより自由で前向きなものに変えるはずです。
■まとめ
経営者保証を外すことは、単なる制度利用ではなく“経営者としての新しいステージ”への第一歩です。
金融機関との信頼づくりを重ねながら、一歩ずつ進めていきましょう。
行動した人から、経営の自由を手にしています。
参考記事
起業5年未満の経営者の方へ 「資金使途が不明確だと融資が通らない理由と対策」
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